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賀茂川流域に勢力を広げた賀茂氏と2つの神社

下鴨神社

▲下鴨神社

京都市の中央には、アルファベットのYの字の形に川が流れています。向かって左(西側)を賀茂川あるいは加茂川、向かって右(東側)を高野川といい、合流すると鴨川となります。ただし、行政上はすべて鴨川です。

上賀茂・下鴨マップこの2本の川に挟まれた三角州にあるのが、下鴨神社です。

下鴨神社は、賀茂川の上流寄りにある上賀茂神社神社と対をなしています。

両社はともに、古代の豪族・賀茂氏の氏神でした。
奈良時代の文献『山城国風土記』によると、「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が神武天皇の先導役を務めて大和へ入り、その後、賀茂川をさかのぼって居を定めた」とされています。そして、その子の玉依日売(玉依日命/たまよりひめ)が、賀茂別雷命(かもわけのいかづちのみこと)を産んだとされます。

下鴨神社では、神武天皇の先導役を務めた賀茂建角身命をまつっています。賀茂別雷命の祖父にあたるので、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といいます。
一方、上賀茂神社では、玉依日命が産んだ賀茂別雷命をまつり、正式名称を賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)といいいます。

賀茂建角身命を祖とする賀茂一族は、賀茂川周辺で水田を切り開き、子孫を増やして、勢力圏を広げていったようです。

静かな糺(ただす)の森の中に立つ古社

賀茂川と高野側が合流するこの一帯には、かつては古代からの植生を残す、150万坪の広大な森が広がっていました。今ではその40分の1ほどに縮小されましたが、それでもかなりの広さがあります。また、樹齢200〜600年の椋の木、ケヤキ、エノキなどが繁り、『万葉集』に登場する240種の植物のうち、150種が見られます。
この森は、名前を糺の森といいます。糺の名は、2つの川が合流する「只州」に由来するとも、祭神の多多須玉依媛命(たたすたまよりひめのみこと)に由来するともいわれます。

この地には、古来、豊穣をもたらす神が宿るとされる泉が湧き、神域とされていました。1991(平成3)年から行われた調査でも、縄文時代の祭祀用の土器が多数発掘され、太古の昔から神聖な場所と見なされていたようすがうかがわれます。

下鴨神社は、そんな糺の森に建つ神社です。
泉川が流れ、清涼感あふれる糺の森を歩いて行くと、第一の摂社である河合神社に出ます。賀茂川と高野側が合流する地点に建てられたことから「河合」と名づけられ、玉依日命を祭神とします。
由緒ある神社なので、立ち寄って行くのもよいでしょう。

河合神社を過ぎて、森の中の参道を歩いていくと、下鴨神社の美しい明神鳥居が姿を現します。
そして、神々が棲まう糾の森の中、明るい陽射しが降り注ぐ一角に清浄な砂が敷き詰められ、いくつもの美しい社殿が並び、古代からの面影を伝えています。

糺の森

▲糺の森

【下鴨神社を含む京都観光コースガイド】

下鴨神社から上賀茂神社へ

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葵祭
上賀茂神社

【公式ホームページ】

下鴨神社(賀茂御祖神社)

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