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平安の斎宮たちが身を清めた、縁結びの神社。

野宮神社

▲野宮神社

野宮神社は、縁結びで人気の高い神社です。嵯峨野めぐりの入り口という好立地にあり、いつも観光客でにぎわっています。とくに女性やカップルに人気があります。
その歴史は、平安時代、斎宮に選ばれた皇女や斎院に選ばれた女王が、伊勢神宮へ下向する前に、潔斎を行う場所とされたことに始まります。

当時、天皇が代替わりすると、天皇家の未婚の女性が選ばれ、まず、皇居内の初斎院で1年余り潔斎を行い、それからこの野宮神社に移り、3年間身を清めてから、伊勢神宮に向かいました。その際の行列を斎王群行といいました。

斎宮制度は垂仁天皇が皇女の倭姫(やまとひめ)を奉仕させたのに始まり、14世紀後半に南北朝の戦乱の中で廃絶するまで続きました。

野宮神社では、歴代総勢100人以上の女性が世俗を離れて、清廉な日々を送りました。その際、宮が野にあることから、自然に「野の宮」と呼ばれるようになったと考えられます。

ただし、一口に斎宮といっても、さまざまな女性がおり、当時としては自由で型破りな生き方をした徽子女王(きしじょおう)という皇女もいました。徽子女王は和歌の才に恵まれた、魅力的な女性であったらしく、『源氏物語』や『和泉式部日記』でも語られています。

元々、野宮神社では病気平癒や長寿など、あらゆる願かけが行われていましたが、この徽子女王の潔斎に用いられたためなのか、恋愛と縁の深い『源氏物語』や『和泉式部日記』にちなむのか、次第に縁結びの神社となっていったようです。
野宮神社は、現代では京都を代表する恋の神社のひとつとなっています。また、安産や学業成就にも霊験あらたかとされています。

『源氏物語』のいろいろ

▲『源氏物語』のいろいろ

仄暗い嵯峨野の竹林の道を通り、樹皮がついた素朴な黒木の鳥居をくぐって境内に入ると、小さな社殿が樹木に囲まれ、閑寂な雰囲気をかもし出しています。境内は小柴垣に囲まれ、願いを託した絵馬や奉納木が、無数に飾られています。小柴垣のようすは『源氏物語』の「賢木(さかき)」の巻にも描かれており、古い伝統があります。
境内の北側には小さな苔庭もあり、小さな橋が架けられて、箱庭のような可愛らしさです。

【野宮神社を含む京都観光コースガイド】

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野宮神社

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