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京都でも稀な美しさの「大原の珠玉」

紅葉ライトアップ

▲ライトアップされた秋の庭

宝泉院は大原にある、小さなお寺です。勝林院の塔頭で、仏教音楽「声明」の道場のひとつとして開かれ、平安時代末期から住職の坊とされてきました。現在のような建物は室町時代に建てられ、江戸時代初期に再建されたと考えられています。

宝泉院の見所は、柱や鴨居や敷居を額縁に見立て、屋内から庭を眺める「額縁庭園」です。「額縁庭園」は、室町時代以降に発達した建築技法で、宝泉院の場合、客殿の入り口に近い床の間の前から眺めるのが最上です。
屋内に上がり、20畳あまりの客殿の好きな場所に陣取ります。庭先もよし、奥もよし。一息ついていると、お茶とお菓子が運ばれてきます。入場料に含まれているからです。お茶の豊かな香りとお菓子の甘みを楽しみながら、のんびりと過ごします。

庭に目をやると、「額縁」の向こうに、よく手入れされた前栽が茂り、竹や杉の林が並び、向浦ノ山(むかいのうらのやま)がそびえているのが見えます。
庭の名前は、盤桓園(ばんかんえん)。立ち去りがたい庭園という意味です。確かに俗世と切り離された時間が過ぎていき、いつまでも座っていたくなります。

それでも、しばらく休めば、寺内に何があるのか、見たくなるのも人情。足をほどいて立ち上がり、屋内をめぐり歩くと、「血天井」あり、石の楽器「石盤」あり。魅力的な見所が詰まっています。

盤垣園

▲宝泉院の庭

宝泉院は小さいけれど、心静かに京都めぐりをしたいという人にお勧めです。私自身、京都のお寺や神社でいちばん好きなところをひとつだけ選ぶとしたら、このお寺を最重要候補のひとつとします。
庭も建物も美しく、何より俗気がないのが魅力です。京都も俗化されて、JRのコマーシャルに描かれているような美しい京都には、現実にはなかなか出会えないものですが、 宝泉院はまさにそんな「美しい京都」そのものです。

【宝泉院を含む京都観光コースガイド】

大原ー三千院とその周辺の美しい名所

【公式ホームページ】

宝泉院

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