余白

kotonoha file:中秋の名月

中秋の名月秋から冬にかけて、夜空に白く輝く月は美しいものです。輪郭がコバルトブルーに輝いていることもあります。
その澄んだ美しさは、ほかの天体にはないものです。
古来、月は詩に詠われてきました。

豆を種(う)ゆ 南山の下
草盛んにして豆苗は稀なり
晨(あした)に興きて
荒穢(こうわい)を理(おさ)め
月を帯び鋤を荷いて帰る
道狭くして草木長び
夕べの露はわが衣を沾らす
衣の沾(ぬ)るるは惜しむに足らず
ただ願いをして違うことなからしめよ
(陶淵明「田園の居に帰る」より)

豆を植えたものの、雑草の方がさかんで、朝から雑草取りにやっきになり、月を背景に帰るようすが目に浮びます。

日本でも、よい歌が数多く生まれています。

天の原 ふりさけ見れば 春日なる三 笠の山に 出でし月かも(「古今和歌集」安倍仲麿)
月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど(「古今和歌集」大江千里)

私が子どもの頃は、縁側にすすきと月見団子を用意したものですが、今住んでいる家は洋風のつくりで、縁側はなし。それでも子どもとすすきを採ってきて、買った団子を食べたりするのは、いいものです。

さて、月にまつわる京都の行事をご紹介しましょう。今年(2009年)の中秋(旧暦8月15日)は少し遅めで10月3日。 9月半ばから10月初めにかけて、さまざまな行事が行われます。たとえば、豊臣秀吉の妻、ねねの寺として知られる高台寺の観月茶会は、料金はちょっと高めですが、内容は濃くて満足。参加してみては、いかがでしょうか?。

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