菊日和に訪れたい京都の献菊展

秋のよく晴れた日を菊日和といいます。いつ、誰が言い出した言葉かは知りませんが、 おだやかな晴天の日、菊の花の匂いが漂ってくる様が目に浮かぶようです。

京都では、あちこちのお寺のほか、円山公園、京都府立植物園などで、菊を見ることができます。 大玉の菊もあれば、小菊や花びらの細い嵯峨菊もあります。秋明菊のような変わり種もあります。
秋明菊は、古い時代に中国から入ってきた帰化植物で、京都では貴船のあたりに多いので、貴船菊ともいいます。ただし、秋明菊が菊らしくないのは、当たり前。アネモネの仲間だからです。

さて、旧暦の9月9日は陽数の9が重なるので、重陽の節会といいます。
平安の昔、宮中では、重陽の節会には菊酒を飲んで、延命長寿を願う習わしがありました。 菊の花をおおった真綿の露で身をぬぐうと御利益がある、ともいいます。
京都では、今でも下京区の市比売神社や西京区の法輪寺などで祝われ、菊を神前に供え、参拝者にも菊酒がふるまわれます。

菊枕というのもあります。花びらを摘んで乾燥させ、枕に詰めたものです。邪気を払うともいわれます。
確かに花の香りで疲れがとれそうですが、坂本竜馬の恋人おりょうが、竜馬のために庭中の菊を切らせて、菊枕をつくったところ、竜馬は「女は残酷なことをする」と泣く話が、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』に出てきます。

菊の花が多く咲く10月、11月は、京都観光にはよい季節。
10月中旬〜11月中旬ごろ、西本願寺、泉涌寺、大覚寺などへ行くと、献菊展を見ることができます。
紅葉と同じか一歩前の時期、菊の京都を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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