秋扇・秋団扇

(あきおうぎ・あきうちわ)

夏の間、なくてはならぬものとして使われた扇や団扇も、秋になれば無用のものとなってしまいます。たんすにしまわれて、来年また出してもらえるならよいのですが、 汚れたり、端っこが破れたりしたまま、どこかに放っておかれ、忘れられてしまう扇や団扇は少なくありません。

似たような言葉に、秋簾などもあります。強い日射しを防いでくれた簾も、秋には要りません。これら夏の名残りの品々は、俳句では秋の季語となっています。 老いの身と合わせて句に詠む人が多いようですが、男性の寵を失った女性のたとえなどにも用いられます。

どちらにしても、寂しいイメージがつきまといます。
しかし、気に病むことはありません。すべての人は、いつかは秋扇となるのですから。
秋扇も秋団扇も、またよし。
そう思っていれば、よいこともありそうですね。

連れ添うて 宝なりけり 秋扇(加藤郁乎)

扇や団扇といえば、京都の伝統工芸品に京扇、京うちわがあります。
今度の休みは、京都にでも旅して、京扇、京うちわの店でも覗いてみてはいかがでしょうか?

家の中の秋扇を探してみました。たしか筆立てに刺してあったはずですが、見当たりません。 子どものおもちゃになったのかもしれません。
秋団扇なら見つかりました。ごたごたとした隅で、ひっそりしていました。
今度、バーベキューにでも使ってやろうか、と思います。

秋の団扇

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