東福寺

東福寺は、京都東山の山麓にある、臨済宗東福寺派の大本山です。鎌倉時代の1236年、摂政の九條道家の発願により、創建されました。25もの塔頭がある大寺院です。
名前は、奈良の東大寺と興福寺から1字ずつ取ってつけられました。天台宗、真言宗、禅宗の三宗兼学の道場となり、 道家の死後、1255年に七堂伽藍が完成。京都五山の第四位に列せられ、禅宗の寺となりました。

東福寺は、京都でも有数の紅葉の名所として有名です。数多い楓(かえで)の中には、開山の聖一国師(しょういちこくし)が宋から種を持ち帰って育てた唐楓の子孫もあるはずです。

その代わり、桜は1本もありません。これにはエピソードがあります。
室町時代、第4代将軍足利義持が、東福寺の画僧、吉山明兆(きっさんみんちょう)に、絵のほうびとして望むものをたずねました。
すると、吉山明兆は「境内に桜が増えれば、遊興の地となってしまいます。修行の妨げとなるので、桜を禁じてください」と答えました。
これを聞いた足利義持は感動して、東福寺境内の桜すべてを切り倒させた、と伝えられています。

紅葉は美しいですが、季節には1時間待ちなんてザラ、ときには2時間待ちという状態になりますから、ご注意ください。

本当は、紅葉だけでなく、四季折々に美しい寺です。


東福寺開山堂

開山堂です。中には、開山の聖一国師や阿弥陀如来などの像が安置されています。開山堂は、通天橋をわたった先にあります。


東福寺の方丈の南庭

方丈の南庭です。禅的な宇宙観を感じさせてくれます。フランスの思想家ロラン・バルトは、東福寺の庭を見て、次のような詩(?)を書いています。


どんな花もない、どんな足跡もない。
人間はどこにいるのか?
岩石の搬入の中に
ほうきのはき目の中に
つまり表現体の働きの中に、いる。


東福寺の方丈の北庭

方丈の北庭です。苔と石がつくる幾何学的な模様が、何とも言えず美しいです。


東福寺の天井の龍

本堂(仏殿)の天井に描かれた「雲龍図」です。画家は、堂本印象。特別拝観のときに見ることができます。


東福寺の三門

東福寺の三門です。威容があります。


東福寺通天橋の秋

紅葉の時期の通天橋です。木々の葉は、緑から赤や黄色に変わり、散る前に自らを飾ります。


東福寺の紅葉

境内は、真っ赤な紅葉の中に埋もれています。まさに「紅葉の谷」です。


公式ホームページ

東福寺


この場所を含む京都観光コースガイドへ

◎三十三間堂から洛南の寺社へ


京都観光街めぐり

【東福寺の基本情報】

●正式名称

東福寺(とうふくじ)

●宗派

臨済宗東福寺派

●寺格・ほか

京都五山四位

●山号

慧日山(えにちさん)

●本尊

釈迦如来

●住所

〒605-0981 京都市東山区本町15-778

●電話

075-561-0087

●見学に要する時間

30分〜1時間ほど。

●拝観時間

4月〜10月 9:00〜16:30
(16:00に受付終了)
11月〜12月初旬 8:30〜16:30
(16:00に受付終了)
12月初旬〜3月 9:00〜16:00
(15:30に受付終了)
※開門は拝観開始の30分前です。通天橋へは行けませんが、境内の伽藍を外から見ることはできます。

●休日

年中無休

●拝観料

境内散策は無料
【通天橋・開山堂】 【方丈八相庭園】
大人  400円     400円
高校生 400円     400円
中学生 300円     300円
小学生 300円     300円


●駐車場

普通乗用車 30台
バス 3台
※秋の特別拝観期間中は閉鎖。

東福寺の駐車場

▲東福寺の駐車場
Pマークの方向へ進むとあります。


●車いすによる拝観

可(一部不可の場所もあります。)


【東福寺へのアクセス】

●京都駅から
JR奈良線で「東福寺」下車
●四条河原町から
四条大橋を渡り、京阪電車祇園四条駅から京阪線で「東福寺」下車
※他路線バスでも行けたり、他ルートがある場合もあります。


【東福寺観光のワンポイント】

天井の龍は、特別拝観のときでなくても、本殿(仏殿)の裏の格子戸の隙間からのぞくことができます。

東福寺の本殿の裏

▲東福寺の本殿の裏


【東福寺の年間行事】

1月

●1月1日〜1月3日 修正会(しゅじょうえ)

新年の始まりに、国家太平と仏法の興隆を祈願します。

2月

●2月初午 懺法会(ざんぽうえ)

観世音菩薩に懺悔し,加護を祈ります。

3月

●3月14日〜16日 涅槃会(ねはんえ)

釈迦の入滅にちなむ法要です。

●春分の日 彼岸会(ひがんえ)

檀家の方のお彼岸の法要を行います。

4月

●4月8日 降誕会(こうたんえ)

釈迦が誕生した日を祝う法要です。「花まつり」とも言います。

●4月18日 佛鑑忌

東福寺開山、聖一国師の先師にあたる無準師範禅師を偲ぶ法要です。

8月

●8月2日〜4日 6:00〜
暁天講座

早朝から大禅堂にて法話があります。無料で、だれでも参加できます。

●8月16日 精霊送り

盂蘭盆(うらぼん)の行事です。家にお迎えした御霊を送ります。

9月

●秋分の日 彼岸会(ひがんえ)

檀家の方のお彼岸の法要を行います。

10月

●10月5日 達磨忌

中国の禅宗の始祖である尊者、達磨(だるま)大師の忌日法要です。

●10月17日 開山忌

東福寺開山、聖一国師の命日に、その遺徳を讃え、偲ぶ法要です。

12月

●12月8日 成道会

釈迦が苦行のあと、明星を見て大悟した故事にちなんで行う法要です。

●12月31日 除夜

新年を迎えるにあたり、百八の鐘をついて旧年を送る法要です。


★毎月の祭り

●毎月1日・15日
祝聖

国家の安泰と国民の安寧を祈願します。

●毎月17日
開山月忌

東福寺開山、聖一国師を偲ぶ毎月の法要です。

★毎週の行事

●毎週日曜日 6:00〜
日曜座禅会

座禅の会が開かれます。参加希望者は要問い合わせ。

※天候その他の諸事情により中止もしくは変更になることもあります。


【東福寺近くの見所】

東福寺周辺には、塔頭(子院)がたくさんあり、静かな寺町となっています。どこか立ち寄ってみるとよいと思います。


雪舟寺

▲雪舟寺(芬陀院/ふんだいん)
東福寺の塔頭のひとつです。


東福寺の龍

▲雪舟寺の庭
画家、雪舟の作と伝えられています。静かな美しい庭です。有料ですが、お抹茶も頂けます。


【東福寺の歴史】

東福寺は、鎌倉時代、摂政九条道家の発願により創建されました。規模では奈良の東大寺を、繁栄ぶりでは奈良の興福寺を目標として、 その1寺ずつを取って、東福寺と名づけられました。
建設期間は、実に1236(嘉禎2)年から1255(建長7)年までの19年に及び、壮大な伽藍となりました。


その後、相次ぐ火災のために焼失しましたが、その都度再建され、豊臣秀吉からは寺領の寄進を受け、徳川家光により諸堂宇が再建され、江戸時代を通じて京都有数の禅寺として栄えました。


1881(明治14)年12月に、仏殿、法堂、方丈、庫裡を焼失しましたが、1890(明治23)年に方丈が、1910(明治43)年に庫裡が再建されました。
1917(大正6)年からは本堂の再建も始まって、1934(昭和9)年に完成。現在に至っています。


【東福寺を含む京都観光コースガイド】

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【公式ホームページ】

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