狸谷山不動院の舞台

詩仙堂を訪れたとき、体力に自信があれば、ぜひ足を伸ばして頂きたい楽しいお寺があります。狸谷山不動院です。詩仙堂の裏、爪生山の中腹にあり、 京都の人たちからは「狸谷のお不動さん」と呼ばれて、親しまれています。
名前の通り、狸のお寺です。入り口から始まって250段の石段を経て本堂に至るまで、たくさんの信楽焼の狸が置いてあります。

石段を登るのはたいへんですが、狸たちの愛らしい姿に癒されます。
ただし、「たぬき」とは本来は狸ではなく、咤怒鬼(たぬき)不動明王のことを指します。
つまり、最初は動物の狸とは無関係だったのですが、民間信仰の中でいつしか動物の狸に置き換えられ、信楽焼の狸が飾られるようになったようです。狸たちは、信徒たちの寄贈によるものでしょう。

しかし、「狸のお寺」のイメージが定着した今では、魔を打ち払う不動明王よりも、ほんぽこ狸たちが似合うような気がします。


狸谷山不動院の入り口

詩仙堂の脇の道を延々と登ると、入り口にたどりつきます。ここから、さらに階段を上らなくてはなりません。


入り口の狸たち

ぽんぽこ狸たちがお出迎え。思わず、笑顔になります。


50段目の狸

少し階段を登ったら、狸が「50段目だよ」と教えてくれました。でも、逆に「あと200段もあるのか」とも思います。


七福神

七福神の像がありました。大きなおなかの布袋様を見ていると、他人のような気がしません。ダイエットしなければ…。


狸谷山不動院の迎え大師

さらに階段を登ると「迎え大師」の像がありました。本当に魂を持っているようで、ちょっと怖いです。


206段目の狸

いつしか階段も200段以上、登っていました。段数を教えてくれる狸がいいヤツに見えてきます。


狸谷山不動院の本堂前

本堂前の広場に出ました! ちょっと休んだら、舞台に登ってみることにします。


狸谷山不動院の舞台

清水寺の舞台に似た構造の本堂の上へ登ります。柱のまわりには、願掛けの札が巻かれています。


狸谷山不動院の舞台から見下ろす

下を見下ろすと、本堂前の地面が遠く感じられました。


本堂の入り口

2階からは本堂の中に入ることができます。ここには狸ではなく、咤怒鬼(たぬき)不動明王が安置されています。


巨大な数珠

本堂の中には、大きな数珠がかかっていました。願いをこめて、下の大きな玉をさすると、きっとご利益があるそうです。


この場所を含む京都観光コースガイドへ

◎詩仙堂と比叡山麓の名庭


公式ホームページ

狸谷山不動院


京都観光街めぐり

【狸谷山不動院の基本情報】

●正式名称

狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)

●通称・別名

狸谷のお不動さん

●宗派

真言宗修験道

●山号

狸谷山

●本尊

咤怒鬼不動明王

●住所

〒606-8156 京都市左京区一乗寺松原町6

●電話

075-722-0025

●見学に要する時間

1時間ほど。

●拝観時間

9:00〜16:00
※終了時間の30分前までに入場してください。

●休日

年中無休

●駐車場

民間の駐車場を利用。

●拝観料

境内無料
※本殿に上がる場合、500円

●車いすによる拝観

不可(長い階段が始まる前の自動車祈祷殿のみ、介添者つきで可)


【狸谷山不動院へのアクセス】

●京都駅から
JR奈良線で東福寺へ→(乗り換え)→京阪電車で出町柳へ→(乗り換え)→叡山電車出町柳駅から叡山線で「一乗寺」下車
または市バス5系統岩倉操車場行きに乗り、「一乗寺下り松」下車
※オンシーズンは、渋滞を避けるために電車の利用をお薦め致します。
●四条河原町から
四条大橋を渡り、京阪電車祇園四条駅から出町柳へ→(乗り換え)→叡山電車出町柳駅から叡山線で「一乗寺」下車
※他路線バスでも行けたり、他ルートがある場合もあります。


【狸谷山不動院観光のワンポイント】

詩仙堂から狸谷山不動院への坂道は急で長いので、バスを降りたら大通りでタクシーを拾い、階段の下まで行ってもらうと楽です。帰りがけに八大神社や詩仙堂に寄るとよいでしょう。


【狸谷山不動院の年間行事】

1月

●1月28日 大護摩供養11:00〜
初不動

護摩を焚き、お経を唱えます。青竹の筒に入れて護摩の火で温めた笹酒の接待もあります。癌封じに効果があるとされています。 笹酒の接待は1日中あります。

5月

●5月3日 11:00〜
春の大般若祈願会

不動明王の前で護摩を焚き、大般若経を読み上げます。

8月

●7月28日 19:00〜
狸谷山火渡り祭

難病退散、夏バテ防止、ストレス解消を祈願して、護摩の残り火の上を素足で渡ります。参拝者も参加できます。

11月

●11月3日 11:00〜
秋まつり

山伏による大護摩祈祷が行われます。護摩木に願いごとを書いて山伏に手渡すと、その場で焚き上げてくれます。

※天候その他の諸事情により中止もしくは変更になることもあります。


【狸谷山不動院の歴史】

平安時代初期、桓武天皇の勅願により、平安京の北東に位置するこの場所に鬼門を守る守護神として、不動尊を祭祀したのが始まりです。
悪鬼退散の霊験ある寺として、人々の尊崇を集め、江戸時代初期の1604(慶長9)年には、宮本武蔵が滝に打たれて修行を続け、己に克つ不動心を感得したと言われています。
1718(享保3)年には僧の村上正禅が、木の実や草を食しながら断食を行う木食上人(もくじきしょうにん)として修行したことで、人々の尊敬を集め、修験道の寺として有名になりました。
明治時代の廃仏毀釈によって荒廃しましたが、近隣の人々によって細々と守られ、1947(昭和22)年、僧の亮栄によって再建が始まり、次第に元の姿にもどりました。


【狸谷山不動院を含む京都観光コースガイド】

◎詩仙堂と比叡山麓の名庭


【公式ホームページ】

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