千本閻魔堂

千本ゑんま堂は真言宗の寺で、正式には引接寺 (いんじょうじ) と言い、 西陣織の産地として知られる西陣にあります。
この一帯は京都の中でも下町っぽい場所で、観光客もあまり多くありません。 千本ゑんま堂も飾り気のない、庶民の寺という雰囲気です。写真を見れば、おわかりと思います。

それでも、訪れてみると、なかなか興味深い寺です。 閻魔大王像は高さ2.4mもあり、目には琥珀が埋め込まれ、迫力があります。そのほかにも冥界の王が並んでいます。

千本ゑんま堂の開基は、小野篁(おののたかむら)です。 小野篁には不思議な力があり、夜になると井戸を通って地獄に行き、閻魔大王の補佐をしていたと伝えられています。
現代では、アメリカのモンロー研究所で幽体離脱してあの世に行く研究を行っており、日本からも多くの人がトライしているようですが、 小野篁は訓練しなくてもあの世へ行ける力を持っていたということでしょう。


千本閻魔堂の石仏

平安時代、この一帯は風葬の地でした。死者の霊をなぐさめるための石仏が並んでいます。


千本閻魔堂の石仏2

雅びで華やかで優雅な貴族たちの生活の地であった京の都は、冥界と隣り合わせの世界でもありました。


千本閻魔堂の紫式部の供養塔

木の葉が茂っていて、うまく写真が撮れませんでしたが、紫式部の供養塔です。 紫式部は愛欲を描いたため、地獄に落とされ、小野篁に取りなしてもらったと伝えられています。


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京都観光街めぐり

【千本ゑんまの基本情報】

●正式名称

引接寺(いんじょうじ)

●通称・別名

千本ゑんま堂(せんぼんゑんまどう)

●宗派

高野山真言宗

●山号

光明山

●本尊

閻魔法王(閻魔大王)

●住所

〒602-8307 京都市上京区千本通蘆山寺上ル閻魔前町34

●電話

075-462-3332

●見学に要する時間

15分ほど。

●拝観時間

9:00〜17:00
※終了時間の30分前までに入場してください。早目に門が閉まることもあります。
※朝は6:00に門が開き、境内だけなら見ることができます。

●休日

●駐車場

あり(2台程度)

●拝観料

・境内無料
・本殿昇殿500円

●車いすによる拝観

可(多少の段差あり)


●京都駅から

市バス206系統北大路バスターミナル・高野行きに乗り、「乾隆校前」または「千本鞍馬口」下車
●四条河原町から
市バス201系統みぶ・千本今出川行きに乗り、「千本今出川」下車
※他路線バスでも行けたり、他ルートがある場合もあります。


【千本ゑんま堂観光のワンポイント】

ボランティアの人による解説があります。タイミングが合えば、聞いてください。


【千本ゑんま堂の歴史】

平安時代初期、この世とあの世を行き来できると言われた小野篁(おののたかむら)が、京都西北の船岡山に小さな祠を建てて、自ら彫った閻魔大王の像を祀り、閻魔堂と称したのが始まりと伝えられています。
小野篁は遣隋使を務めた小野妹子の子孫で、歌人としてもすぐれ、『百人一首』に収められた「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟」という和歌で知られています。
のち1017(寛仁元)年、僧の定覚(じょうかく)が藤原道長の援助を得て閻魔堂を寺院とし、諸人化導引接仏堂(しょにんげどういんじょうぶつどう)の道場として、引接寺と名づけました。
それ以来、時代の風雪に耐えて、細々と続いてきました。小さなお寺ですが、もとの由緒はなかなか立派なものです。


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【公式ホームページ】

千本ゑんま堂


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