三室戸寺

三室戸寺は、光仁天皇が宇治山の奥の渕から出現した千手観音菩薩を本尊として、770年に創建したと伝えられる歴史あるお寺です。 本堂は黒を基調としており、重厚な趣があります。西国三十三箇所の観音霊場の第10番の札所でもあります。

四季折々に美しい花に彩られる「花の寺」として知られ、5月にはツツジとシャクナゲ、6月にはアジサイ、7月にはハス、秋には紅葉が美しく境内を彩ります。

このお寺で楽しいのは、本堂の前にあるウサギの石像です。仁徳天皇の弟、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)がこの付近を訪れた際、ウサギが道案内したという伝承があり、それにあやかっています。

ウサギの石像の中には卵型の石が入っています。うまく立たせることができれば、願いがかなうと言われています。

ウサギの向かいには、宝勝牛(ほうしょううし)と呼ばれる牛の石像があり、口にくわえた石の玉をなでると勝ち運がつくといわれています。

とくにウサギは人気があり、しばしば参拝者が列をつくっています。


三室戸寺のお堂

ハスの向こうにお堂が見えます。小さなきれいな建物です。


三室戸寺の額

本堂を見上げると、千手観音菩薩の奉納額がかかっていました。


三室戸寺のウサギ

本堂の前にあるウサギの石像です。ちょっと現代的。石は御影石を使ってあるそうです。なかにある卵型の石を立たせてみたかったのですが、人が並んでいたので、あきらめました。 この写真は珍しく人が途切れた瞬間に撮ったもので、普通はかなり人がいます。


三室戸寺の牛

ウサギと対をなす宝勝牛です。こちらの方は、口の中の石を触ってきました。


三室戸寺のツツジ

花の寺の花めぐりをしてみましょう。初夏には、ツツジが咲き誇ります。


三室戸寺のアジサイ

梅雨にはアジサイ。山門から池泉にかける一帯を包み込んでいます。池のほとりでアヤメも少し見られます。


三室戸寺の蓮

夏はハス。運がよければ、蓮酒が飲めるそうです。中国伝来の風習を受け継ぎ、ハスの茎をストローのようにして飲むもので、ホロ苦さがおいしいとか…。 私も飲んでみたいです。


三室戸寺の紅葉

秋の三室戸寺は、紅葉に彩られます。赤い阿弥陀堂と紅葉の競演は、なかなかのものです。


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【三室戸寺の基本情報】

●正式名称

三室戸寺(みむろとじ)

●宗派

本山修験宗(別格本山)

●山号

明星山

●本尊

千手観音

●住所

〒611-0013 京都府宇治市菟道滋賀谷21

●電話

0774-21-2067

●見学に要する時間

40分〜1時間15分ほど。

●拝観時間

4月1日〜10月31日 8:30〜16:30
11月1日〜3月31日 8:30〜16:00
※終了時間の30分前までに入場してください。

●休日

12月29日〜31日

●駐車場

あり
普通乗用車 500円(300台)
バス 2000円

●拝観料

    一般 団体割引
大人  500円 400円
小人  300円 200円
※団体割引は30人以上

●車いすによる拝観

不可(階段が長くて無理)


【三室戸寺へのアクセス】

◎京都駅から
JR奈良線で「六地蔵」へ行き、京阪「六地蔵」に乗り換え、「三室戸」で下車
徒歩15分
◎四条河原町から
鴨川をわたり、京阪本線「祇園四条」から「中書島」へ行き、京阪宇治線に乗り換え、「三室戸」へ。下車徒歩15分
※他路線でも行けたり、他ルートがある場合もあります


【三室戸寺観光のワンポイント】

ツツジが咲く初夏、アジサイの咲く梅雨とハスの咲く夏が、とてもきれいな季節です。


【三室戸寺の年間行事】

4月〜5月

●4月下旬〜5月上旬
ツツジ・シャクナゲ園

2万株のツツジと千株のシャクナゲが公開されます。ツツジの規模は近畿地方では指折りのもので、紫・ピンク・白の花が咲き誇ります。

6月〜7月

●6月上旬〜7月上旬
アジサイ園

1万株のアジサイが見事に咲きます。土日の夜にはライトアップされる日もあります。

6月〜8月

●6月下旬〜8月下旬
ハス園

古代の大賀ハス、青円寺ハス、陽山紅、ミセススローカム、珍種の蓮「大洒錦」など、約100種250鉢のハスが咲きます。

7月

●7月上旬のある1日の午前中
ハス酒を楽しむ会

蓮の葉を器とし、蓮の茎のストローで酒を飲みます。ホロ苦さが初夏の味です。有料。先着300名です。

11月〜12月

●11月中旬〜12月上旬
紅葉

全山紅葉につつまれます。古来、「三室戸の紅楓」と称せられています。

●11月上旬〜11月下旬または12月初めまでの土日祝日
秋の特別拝観:観音様の足の裏を拝する会

ふだんは見ることのできない観音様の足の裏を拝観することができます。

●毎月17日
公開開始時間 9:30 10:30 11:30
13:00 14:00 15:00 ※各20分間

三室戸寺が蔵する文化財が公開されます。入山料のほかに300円かかります。

※天候その他の諸事情により中止もしくは変更になることもあります。
※開催日や開催期間は年によって異なります。詳しくは三室戸寺公式ホームページでご確認ください。


【三室戸寺の歴史】

三室戸寺の始まりについては、寺伝があります。770(宝亀元)年、光仁天皇が宮中に毎夜金色の霊光がさし込むのを見て、右少弁の藤原犬養に霊光の源を探させました。 藤原犬養が宇治川の支流の志津川の渓流に沿って登って行くと、樹々がうっそうと生い茂る中に、水が青く澄んだ淵がありました。
清淵に近づくと、光り輝く千手観世音菩薩が淵の中から現れ、藤原犬養が合掌して淵に飛び入ると、仏像と化していました。
天皇はその報告を聞いて大変喜び、宮中に仏像を迎え、その後、行表禅師を招いて、この像を本尊として「御室戸寺」と称するよう、命じました。


寛平年間(889〜898年)には、三井寺の開祖、智証大師が御室戸寺に留まって仏教をさかんに講じ、平安時代中期には花山法皇が離宮を三室戸に設けて、三室戸寺を第10番の札所に定めました。 この寺は創建以来、光仁、花山、白河三帝の離宮とされたため、この頃から、「御」の字を「三」に替えて、「三室戸寺」というようになりました。


その後、歴代天皇によって崇敬されましたが、1462(寛正3)年12月13日、火災によりほぼ全焼。その際、本尊および常行堂本尊の阿弥陀三尊、隆明大僧正念持の釈迦如来立像などは焼失を免れています。
再建がなったのは、室町時代後期の1487(文明19/長享元)年です。しかし、織田信長が足利義昭と戦ったとき、三室戸寺の衆徒が足利義昭に味方したため、信長によって寺領をすべて没収されてしまいます。
江戸時代に入って、3代将軍徳川家光の時代の1639(寛永16)年、道晃法親王によって復興され、現在に至っています。


【三室戸を含む京都観光コースガイド】

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【公式ホームページ】

三室戸寺