壬生寺の表門

壬生寺は新選組ファンにとって、聖地のような寺です。かつて境内は新選組の兵法調練場とされ、今では局長の近藤勇の像が建立されて、幾人もの新選組隊士の墓があります。
新選組といえば、見方によっては開明へ向かう時代の流れに逆行した時代錯誤の集団に過ぎないのに、なぜ今に至るも私たちの心をときめかせるのでしょうか。
名刀虎徹を携えて、鍛え抜いた豪剣を振るった近藤勇、新選組を鉄の規律によって風のように動く組織に育て上げた土方歳三、どんな鋭い攻撃も難なくかわして多くの敵を切った天才剣士沖田総司…。
滅びゆく徳川幕府に忠誠を誓って戦った彼らは、揺らぎない「誠」を貫いた男たちとして強い輝きを放ち、人を惹きつけて止みません。

実際、彼らがどれほど強かったのか? 司馬遼太郎の『燃えよ剣』によれば、生き残った三番隊長、斉藤一はのちに警視庁に勤務する警視官(警察官)となりましたが、 剣術の練習の際、四段、五段の使い手たちが集団でかかっても小手ひとつ擦らせなかったといいますから、余程のものだったのでしょう。

壬生寺は新選組のイメージが強いですが、実は平安時代前期から続く由緒あるお寺で、新選組関係の史料だけでなく、貴重な文化財を数多く蔵しています。歴史好きなら一度は訪れてみたい史跡です。


夜啼き地蔵

表門を入ってすぐ右に「夜啼き地蔵」があります。病気平癒や幼児の夜泣きに霊験があるそうです。


壬生寺本堂

境内の奥に本堂があります。早く近藤勇の像を見たい気持ちを抑えて、お参りです。


壬生寺阿弥陀堂

阿弥陀堂の中から新選組に関する史跡のある中庭に出ることができます。また、この地下には歴史資料室があります。


壬生寺中庭の橋

阿弥陀堂から中庭へ出ると、すぐ橋があります。朱塗りできれいです。


壬生寺の龍

橋の横には龍がいます。寺を守っているのでしょうか。


「あゝ新撰組」

「あゝ新撰組」の歌碑です。


近藤勇の像

いよいよご対面、近藤勇の像です。この像に会うために来たと言っても、過言ではありません。


新選組の墓

隊士たちの合祀墓です。左の墓には、芹澤鴨という名前が刻まれています。


公式ホームページ

壬生寺


この場所を含む京都観光コースガイドへ

◎新選組の史跡と二条城


京都観光街めぐり

【壬生寺の基本情報】

●正式名称

壬生寺(みぶでら)

●通称・別名

壬生さん(みぶさん)

●宗派

律宗

●本尊

延命地蔵菩薩

●住所

〒604-8821 京都市中京区坊城仏光寺北入る

●電話

075-841-3381

●見学に要する時間

20分〜50分ほど。

●拝観時間

8:00〜17:00
※壬生塚は16:30まで
※終了時間の30分前までに入場してください。

●休日

年中無休

●駐車場

民間の駐車場を利用。

●拝観料

境内 無料
壬生塚参拝料 100円
資料室入室料 大人 200円
小・中・高校生100円

●車いすによる拝観

可(壬生塚へ行くには段差あり)


【壬生寺へのアクセス】

●京都駅から
市バス26系統御室・山越行きで「壬生寺道」下車、徒歩5分
●四条河原町から
市バス203系統西大路四条・北野白梅町行きで「壬生寺道」下車、徒歩5分
※他路線バスでも行けたり、他ルートがある場合もあります。


【壬生寺観光のワンポイント】

必ず壬生塚に参拝してください。たった100円を惜しんで、一番重要なところを見ないのでは、壬生寺に来た意味がありません(…と思うのですが。)


【壬生寺の年間行事】

1月

●1月1日〜1月3日
修正会(しゅしょうえ)

前の年を反省して悪や邪を正し、新年から国家安泰、五穀豊穣を祈願します。

2月

●2月2日〜3日 13:00〜20:00まで毎時0分ごと
壬生狂言「節分」公開

正しくは「壬生大念佛狂言」と言い、古来から京の庶民に親しまれてきた壬生狂言の節分バージョンが行われます。

●2月2日〜4日
節分会厄除大法会

鬼を祓い、福を招く儀式です。

3月

●春分の日
彼岸会法要

春のお彼岸の法要です。

4月

●4月8日
花祭り

釈迦の生誕を祝い、法要を行います。

●4月21日〜29日
壬生狂言 春の公開

700年もの歴史を持ち、「壬生さんのカンデンデン」と京の庶民に親しまれ、1976(昭和51)年に京都府下で最初に国の重要無形民俗文化財に指定された壬生狂言が行われます。
・鑑賞料 大人800円 中高生600円 小学生400円
・開場 12:30(早まる場合あり)
※当日の自由席のみ。満員の場合、締め切り。

7月

●7月16日
新選組隊士等慰霊供養祭

壬生寺と関わりの深い新撰組の霊を慰めます。

●7月25日
大般若経転読法要

大部の教典である大般若波羅蜜多経を唱え、仏の慈悲を願います。

8月

●8月9日〜10日
盂蘭盆精霊迎え火

迎え火を焚いて、祖先の霊を導きます。

●8月9日 20:00〜
壬生六斎念仏奉納

鐘や太鼓を叩いて踊る昔の庶民の芸能を行います。

●8月9日〜16日
盂蘭盆万灯供養会

約850年もの歴史がある伝統行事です。1000個以上の灯籠が本堂前に並び、晴天時は千体仏塔も点灯します。

●8月16日
精霊送り火

送り火を焚いて、祖先の霊を霊界へ送ります。

●8月16日 20:30〜
中堂寺六斎念仏奉納

鐘や太鼓を叩いて、念仏を唱えながら踊ります。まるで呪文のようです。

9月

●秋分の日
彼岸会法要

秋のお彼岸の法要です。

10月

●10月の3連休
壬生狂言 秋の公開

700年もの歴史を持ち、「壬生さんのカンデンデン」と京の庶民に親しまれ、1976(昭和51)年に京都府下で最初に国の重要無形民俗文化財に指定された壬生狂言が行われます。
・鑑賞料 大人800円 中高生600円 小学生400円
・開場 12:30(早まる場合あり)
※当日の自由席のみ。満員の場合、締め切り。

12月

●12月31日 23:40ごろから
除夜の鐘

ゆく年を送る年末の恒例行事です。先着300人に甘酒がふるまわれます。

【壬生寺の歴史】

壬生寺は、園城寺(三井寺)の僧快賢が、991年(正暦2)年に建立したとされる古い歴史のあるお寺です。 律宗の寺院であり、総本山は学校で日本史を選択した人なら誰でも知っている、鑑真で知られる奈良の唐招提寺です。
一時寺運が衰えたものの、鎌倉時代に円覚上人により再興されました。円覚上人は融通念仏の実践者であり、重要無形文化財に指定された壬生の「大念仏狂言」は円覚上人が始めたものと伝えられています。
江戸時代中期の1788年1月30日朝、四条大橋東南の民家から出火し、北は鞍馬口通、南は七条通、東西は鴨川から千本通まで市街の8割を焼き尽くした祭には、壬生寺は大念仏堂を焼失しました。
壬生寺は、江戸時代末期には、新選組の兵法調練場に使われ、武芸などの訓練が行なわれ、その縁により境内には局長近藤勇の銅像や新選組隊士の墓である壬生塚があります。
鎌倉時代後期に制作された旧本尊の地蔵菩薩半跏像は、「壬生地蔵」と呼ばれ信仰を集めていましたが、1962年(昭和37)年7月25日午前2時頃、近所に住む女性の放火により出火し、本堂およびほかの仏像5体とともに焼失しました。
寺は、「壬生」の地名から名前がつけられたこともあって、地元の人たちに親しまれていたため、多くの人たちから再建の寄付が集まりました。
また、当時の壬生寺の貫主であった松浦融海氏と息子の松浦俊海氏がさまざまな寺と交渉し、律宗の総本山である唐招提寺から重要文化財の地蔵菩薩立像が遷座されることに決まりました。
1970(昭和 45)年11月23日、新本堂の落慶法要が営まれ、今日に至っています。


【人物解説】

●円覚 1223〜1311

大和の国に生まれ、東大寺で受戒しました。京で融通念仏を広め、壬生寺を再建。1300年の疫病流行の際には、朝廷の求め二「応じて、鎮静の法会を行いました。 庶民にわかりやすいように、疫病の象徴として鬼を払う動作を取り入れたのが、壬生狂言の始まりとされています。

【壬生寺を含む京都観光コースガイド】

◎新選組の史跡と二条城


【公式ホームページ】

壬生寺


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