永観堂

浄土宗西山禅林寺派の本山です。禅林寺が本来の名前ですが、一般には、永観堂の名前で通っています。
もとは、弘法大師空海の高弟、真紹(しんじょう)僧都が、任明天皇の厚遇に報いるために河内の観心寺に5体の仏を安置したものの、辺地であるため、855年、京都東山にあった藤原関雄の山荘を買い、鎮護国家の道場としたのが始まりです。
2世の宗叡の代になって、清和天皇から禅林寺の名を賜りました。
禅林寺が発展するのは、中興の祖とされる永観律師の時代です。

永観堂には、有名な逸話があります。
ある朝、永観は、阿弥陀堂に人影を見つけました。どうやら夜を徹して念仏行を行っている僧がいるようです。 やがて、東の空が明け始めました。永観がふと気がつくと、自分の前をだれかが歩いています。
そして、振り向きざまに「永観、遅し」と言うと、永観の瞳を見つめました。
阿弥陀如来だったのです……。

まるで夢の一部のような話です。それにしても、何が「遅し」なのでしょうか?
ついて来るのが? それとも悟るのが?
きびしい修行をしていた永観が見た幻であったように感じられますが、実際に永観堂の長い長い廊下を渡っていると、自分にも同じようなことが起こりそうな気になってくるから、不思議です。


緑に包まれた永観堂

緑に包まれた初夏の永観堂です。蝉の声が聞こえてきます。


永観堂の回廊

山の斜面に沿って、木を組み合わせて回廊がつくられています。上がったり、下ったり、長く、長く歩きます。まるで龍の体内を歩いているようなので、「臥龍廊」といいます。この廊下が、永観堂の魅力です。


永観堂の回廊2

静寂に包まれた「臥龍廊」。歩き続けるうちに、幽玄の世界に入っていきます。


紅葉の永観堂

秋の永観堂は、京都でも有名な紅葉の名所です。真っ赤に色づいた紅葉が、お堂や回廊のすぐ目の前まで迫ってきます。


公式ホームページ

永観堂


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◎銀閣寺から平安神宮へ


京都観光街めぐり

【永観堂の基本情報】

●正式名称

聖衆来迎山無量寿院禅林寺(しょうじゅらいごうざんむりょうじゅいんぜんりんじ)

●通称・別名

永観堂(えいかんどう)

●宗派

浄土宗西山禅林寺派

●山号

聖衆来迎山(しょうじゅらいごうさん)

●本尊

阿弥陀如来

●住所

〒606-8445 京都市左京区永観堂町48

●電話

075-761-0007

●見学に要する時間

30分〜45分ほど。

●拝観時間

9:00〜17:00
(16:00に受付終了)

●休日

年中無休

●駐車場

あり(乗用車約20台、大型車約9台)

●拝観料

    一般 団体割引
大人  600円 500円
大学生 600円 500円
高校生 400円 350円
中学生 400円 350円
小人  400円 350円
※紅葉の夜間拝観は600円

●車いすによる拝観

可(要介添え者/寺宝展期間中は混雑のため、不可になる場合あり。)


【永観堂へのアクセス】

●京都駅から
市バス5系統岩倉操車場行きに乗り、「南禅寺・永観堂道」下車
●四条河原町から
市バス5系統岩倉操車場行きに乗り、「南禅寺・永観堂道」下車
※他路線バスでも行けたり、他ルートがある場合もあります。


【永観堂観光のワンポイント】

東山の名だたる名所に比べて有名とは言えませんが、たいへん情趣のあるお寺です。哲学の道周辺を歩くときは、ぜひ立ち寄って頂きたいです。


【永観堂の年間行事】

1月

●1月15日
大般若会(だいはんにゃえ)

般若とは智恵のことであり、智恵を完成させることが悟りです。悟りをめざして、生きとし生けるものの幸福を祈ります。

2月

●2月15日
涅槃会(ねはんえ)

釈迦の遺徳をしのび、恩に報いる法要です。

11月

●11月初旬ー12月初旬
秋の寺宝展

永観堂が所蔵する文化財を拝観できます。

●11月9日
西山(せいざん)上人降誕会

西山上人の誕生を祝う法要です。西山上人は、1177年11月9日に生まれ、14歳で法然上人の弟子となり、以後、師・法然上人に仕え、念仏信仰を人々に広めました。


【永観堂の歴史】

平安時代の853年、空海の弟子で観心寺の僧であった真紹が藤原関雄の山荘を譲り受け、観心寺の毘盧遮那仏(びるしやなぶつ)を移し、真言宗の道場としたのが始まりです。
863年、清和天皇から「禅林寺」の寺名を贈られました。平安時代、永観が僧であったころ、阿弥陀仏と出会ったことから永観堂と呼ばれるようになりました。 応仁の乱で全焼しましたが、戦国時代に復興が進みました。


【永観堂を含む京都観光コースガイド】

◎銀閣寺から平安神宮へ


【公式ホームページ】

永観堂


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