化野念仏寺

化野念仏寺は、長い年月のうちに風化した石仏群、石塔群で知られる浄土宗の寺です。
平安時代、この一帯は風葬の地で、たくさんの遺骸が野ざらしになっていました。 約1000年前、弘法大師空海が如来寺を建て、それらの遺骸を埋葬したのが、この寺の始まりです。のち鎌倉時代に法然が念仏道場として、現在の寺名となりました。

私がこの寺のことを初めて知ったのは、高校か大学のころに読んだ立原正秋の小説『あだし野』によります。 立原正秋らしい、無常の美学に裏打ちされた佳品です。

生あれば、死あり。この寺に来ると、亡くなった親友の墓がひたすら静かだったのを思い出します。
それにしても、私たちはなぜ生きているのでしょう。
いつかは、あんな静かな石の下に入るというのに。
なぜ、表現をするのでしょう。
文章や絵などを残したって、いつかは失われてしまうというのに。

この寺の境内にある数多くの石仏群、石塔群は、実に寂しいですが、それ故に独特の美しさに満ちています。
嵐山方面に来る人は、その多くが渡月橋周辺でたむろしていますけど、もったいないですね。
すぐ近くに、本当に深い京都があるのに……。


初秋の化野念仏寺

初秋のある日、化野念仏寺を訪れてみました。無常の寂しさに満ちています。ひたすら、静かです。


化野念仏寺の石仏や石塔

石仏や石塔は、長い間、雨風にさらされて、溶けかかっています。これもまた美と言ってよい、と思います。


化野念仏寺の小径

境内の小径も、また静寂が支配しています。


化野念仏寺のお地蔵様

嵯峨野らしい竹林は青々として、涼やかな風が通り過ぎていきました。階段を上ったところに、六面六体のお地蔵様が祀ってあります。


公式ホームページ

化野念仏寺


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【化野念仏寺の基本情報】

●正式名称

華西山 東漸院(とうぜんいん)化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)

●通称・別名

華西山東漸院念仏寺(かせいさんとうぜんいんねんぶつじ)

●宗派

浄土宗

●山号

華西山

●本尊

阿弥陀如来

●住所

〒616-8436 京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17

●電話

075-861-2221

●見学に要する時間

30分〜1時間ほど。

●拝観時間

3月〜11月 9:00〜17:00
12月〜2月 9:00〜16:00
※ただし、4〜5月・10〜11月の土日祝日は、
9:00〜17:30
(16:00に受付終了)

●休日

年中無休

●駐車場

民間の駐車場を利用。

●拝観料

    一般 団体割引
大人  500円 400円
大学生 500円 400円
高校生 400円 300円
中学生 400円 300円
小人  無料

●車いすによる拝観

可(要介添え者)


【化野念仏寺へのアクセス】

●京都駅から
京都バス清滝行きに乗り、「鳥居本」下車
またはJRで「嵯峨嵐山」へ
または市バス28系統嵐山大覚寺行きに乗り、「嵐山天竜寺前」下車
●四条河原町から
京都バス清滝行きに乗り、「鳥居本」下車
または市バス11系統嵐山嵯峨・山越行きに乗り、「嵐山」下車
※他路線バスでも行けたり、他ルートがある場合もあります。


【化野念仏寺観光のワンポイント】

化野念仏寺は、渡月橋や天龍寺からやや距離があります。化野念仏寺が目的なら、渡月橋や天龍寺周辺の京都バスのバス停からバスに乗り、間近の「鳥居本」まで行くのがよいでしょう。
愛宕念仏寺を合わせてまわるなら「愛宕寺前」の方がよいです。このバスは京都駅からも乗れますが、あちこちまわっていくため時間がかかります。乗るなら、渡月橋や天龍寺周辺からの方がよいです。
嵐山・嵯峨野エリアのほかの神社仏閣と合せてめぐるなら、渡月橋周辺でレンタサイクルを借りると便利です。歩くことを愉しむなら、渡月橋周辺から歩いてもかまいません。
四季折々に味わい深いお寺です。


【化野念仏寺の年間行事】

6月

●6月24日 13:00〜
浄焚式(じょうぼんしき)

古損する仏像、仏具、経巻、位牌などを、不敬 にならないように浄火をもって焼却する儀式です。

8月

●8月23日・24日 18:00〜21:00
千灯供養(せんとうくよう)

境内に至る所にロウソクの灯を点します。実に荘厳でお勧めです。

11月

●11月23日
お火焚(おひたき)

境内にある御社にや山の幸を供えて、感謝を捧げます。

★毎月の祭り

●毎月24日 14:00〜約30分
水子供養

訳あってこの世に生まれ落ちなかった水子の霊を慰めます。

※天候その他の諸事情により中止もしくは変更になることもあります。


【化野念仏寺の歴史】

平安時代末期の弘仁2年(811年)、空海(弘法大師)が野ざらしになっていた白骨を埋葬したのに始まるとされます。鎌倉時代には法然上人の道場となりました。
明治時代になって、何百年という歳月を経て無縁仏となっていた石仏や石塔を地元の人々の協力を得て集め、安置して祀りました。賽の河原に似ていることから、「西院の河原」とも言われます。


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【公式ホームページ】

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