安倍晴明

(あべのせいめい)921?-1005年

安倍晴明は、平安時代中期の陰陽家です。陰陽家とは、万物は陰と陽から成り立つと考える、占い師の一派のようなものです。 その意味でマニアックな存在のはずですが、荒俣宏の『帝都物語』など、さまざまな小説やマンガに描かれているため、かなり有名です。

藤原道長が建築中の法成寺におもむいたとき、かわいがっていた白犬が行く手をはばんだので晴明に占わせたところ、道長の政敵のひとり、 藤原顕光の依頼を受けた道摩法師(どうまほうし)という陰陽家が呪いをかけていたというような話が伝わっています。

さて、占いといえば、非科学的なものの代表ですが、たとえば心理学者のユングが卜占に凝ったという話は、よく知られています。凝ったのは、あり得ない確率で当ったからです。

最近では、ソニーの執行役員常務を務めた土井利忠さんも、占いの有効性を認めています。

なにしろ、この世界自体、細かく分割していくと、確率の波に揺らぐ何かにすぎないことがわかってきています。
本当にこれまでの科学が描くように、太陽系があって、銀河系があって、均質に広がる空間の中を物体が動き回っているという ニュートン力学的なものなのかどうか、よくわからなくなっているのですから。

むしろニュートンと論争を繰り広げたバークレイが言うように、動き回るモノの関係性の中に、世界は存在しているのではないかという気がしています。

安倍晴明のエピソードのひとつに、天体の異常な動きから花山天皇の譲位を予測したものがあります。

私は、個人的には、この宇宙は太陽系しかなく、ほかの星々は何か別の意味を持っているような気もしているのですが、直覚的なものであり、証明はできませんね。
天体の動きから、人の運命を予測することは、可能なのでは…。


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