図子と路地

(ずしとろうじ)

昔、京都の街では、通りに面して店が並んでいました。正方形の区画があれば、周囲を店が取り囲み、中央に空いた広場ができることになります。

この空間には、店の人や使用人の住居などが建てられました。空き地のままになっているところもありました。この内部の空間を利用するために、細い道が通っていました。

道には向こうへ抜けられる道と、袋小路になっている道がありました。通り抜けられる道のことを図子といい、行き止まりの道のことを路地といいます。図子は辻子と書くこともあります。路地は「ろうじ」と伸ばして呼ばれます。

図子が通ってできた区域を、図子町といいます。図子町に暮らす人々の結束は固く、京都独特の習慣がきちんと守られていました。

図子や路地は、いつも生活の匂いがしていました。そこは道であるだけでなく、子どもたちの遊び場でもあり、いつも声が響いていました。

図子や路地は、今でも京都の町家の並びなどで目にします。細い道の入り口には、「通り抜けできます」「通り抜けできません」と書かれていることもあります。

現在は繁華街となった先斗町や木屋町などにも、その面影は残っています。今度行ったら、のぞいてみてください。昔の京都の名残りを感じます。


◎京都用語集/京都の地理のページへ


京都観光街めぐり